ラノベ2

「世の中な、自分の身に悪いことは起きるが良いことは起きないと思ったほうがいい。他人に良いことが起きたのを見て、自分にも起こるかも、と思うのは駄目だ。なぜなら、視界に入る人間はたくさんいても、たくさん人間がいれば一人くらいは幸運な者もいるはずだ。だが、自分は一人しかいない。自分に幸運が訪れると考えるのは、誰か一人を指差して、この者に幸運が訪れると予言するようなものだ。お前はそんな予言が当たると思うか?」
狼と香辛料6」(電撃文庫 著:支倉凍砂) クラフト・ロレンスの言葉