ラノベ1

「私たちは、悩む前に逃げていた。真に問題となるのはそこだった。真実の自分と向き合うべきだった。私たちは悩む事を恐れていた。目の前に呪うべき明確な理由があったから、その恐れから眼を背けることが容易だった。問題は理由でなき、私たちの姿勢そのものだった。これからもきっと悩む。多分、今日の事を後悔する日も来ると思う、傷付くこともあるでしょう。けど、もう、逃げたくない。あなたも気付いているのでしょう?私たちは不幸なんじゃない。不幸な境遇から逃げていただけだった事が。」


「カッティング Case of Mio」(HJ文庫 著:翅田大介) 西周ミオの言葉