藍坂素敵な症候群

ライトノベル紹介第5回目は「藍坂素敵な症候群」(電撃文庫 著:水瀬葉月 イラスト:東条さかな)です。
先月発売された新しいライトノベルですが、ひと月経過したので、ネタバレはなしで雰囲気やスタイルを伝えられたらなと思い、紹介を。
症候群という言葉がある通り、病気を持つ人のお話で、治す側と治される側の葛藤を表しているのですが、ここでは病気ではなくフェチと文章中では表現されております。
但し、治す必要があるフェチということで、ここでは病気と思った方がしっくりくるかなと思います。表紙の「藍坂素敵」という変わった名前のヒロインが治療していくのですが、彼女の生き様と苦悩もきちんと述べられております、
東条さかなさんのかわいいイラストでキャラを引き出し、明暗のメリハリがきっちりつけられた作品であります。
この著者の他の作品に『C³-シーキューブ-』があるのですが(残念ながら自分は読んだことがありません)、『藍坂素敵な症候群』のあとがきに、その作品と比べて「コメディとシリアスの比率を変えてみた」と書かれているので、どっちかの作品を読んだことがある人にも、読みやすいんでないかなと思い、お金に余裕があればそっちも読んでみたいなと思います。タイトルも含め、きちんと読んでほしいと思った作品であります。


しゅじゅちゅします!


藍坂素敵な症候群 (電撃文庫)

藍坂素敵な症候群 (電撃文庫)

あらすじ
 私立千歳井高校。那霧浩介が転校初日に連れていかれたのは医術部というちょっと奇妙な部活だった。
 部長・藍坂素敵。ちっちゃくて白衣を纏いメスを持ち、やたらと元気な女の子。部員その1、宵闇ヶ原陰子。傘を異常に溺愛するお嬢様。部員その2、黒崎空。いつもご機嫌斜めな金髪ヘッドホン女。
 三人ともかわいいのはいいのだけど、藍坂はなぜか手術させろと迫ってくる。一方、街では《耽溺症候群》なるものが蔓延していて、その影には《おはなしやさん》の存在があり――。
 『C³-シーキューブ-』の水瀬葉月が贈るフェチ系美少女学園ストーリー!